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問144/第8回(令和7年)/公認心理師


 23歳の男性A、児童養護施設職員。Aは、半年前から長期間の虐待被害経験のある小学5年生の男児Bの担当になった。Bは、日々の暮らしの中で自身が経験した過酷な虐待被害を言語的、非言語的な方法で表現し、Aはそれに翻弄されながらもBが表現する苦しさやつらさ、怒りなどを熱心に、共感的に聴き、信頼関係も形成されるようになってきた。ところが、Bの担当になって3か月が経過した頃から、Aは強い疲労感、絶望感を覚えるようになり、怒りや悲しみに苛まれるようになってきた。ときには、Bが表現した虐待被害の場面が想起されることも出てきた。
 Aの現在の状態を説明する概念として、最も適切なものを1つ選べ。


【正解】  3

【解説・ポイント】

対人援助職において、二次的外傷性ストレスは「共感のコスト」とも呼ばれます。特に、Bのような重篤な虐待経験者と深く関わる際には、支援者自身のメンタルヘルス管理(セルフケアやスーパービジョン)が不可欠となります。

3(二次的外傷性ストレス:Secondary Traumatic Stress): 虐待、災害、犯罪被害などの生存者を支援する専門職やボランティアに見られる現象です。当事者の体験を共感的に理解しようとするあまり、支援者の側にも「フラッシュバック(想起)」「疲労感」「回避」「覚醒亢進」といった、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に似た症状が現れます。 事例のAが「Bの虐待被害場面を想起する」「強い疲労感や絶望感を覚える」という状態は、この二次的外傷性ストレスの典型的な特徴です。

1(学習性無力感): 抵抗できない苦痛な経験を繰り返すことで、「何をやっても無駄だ」と努力を放棄してしまう状態です。
2(サバイバーズ・ギルト:生存者の罪悪感): 災害や戦争などで、周囲が亡くなったのに自分だけが生き残ったことに対して抱く、強い罪悪感のことです。
4(マイノリティ・ストレス): 社会的な少数派(性的マイノリティや人種的少数派など)が、差別や偏見にさらされることで日常的に受ける特有の心理的負担のことです。
5(マイクロ・アグレッション): 日常の中の些細な言動に含まれる、自覚なき差別や排除のメッセージを指します。

【みんなの解答分布】

【解答総数】  46

0%
2%
80%
15%
2%


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【過去問】 公認心理師 第8回(令和7年) 問144

この問題の正答率は 80 %です。

これまで解答した 46 人のうち 37 人が正解しました。

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