問138/第5回(令和4年)/公認心理師
7 歳の女児 A、小学 1 年生。両親による身体的虐待やネグレクトにより 4 歳から児童養護施設で生活している。A は、学業成績に問題はなく、質問への返答も的確である。その一方で、施設入所以来、笑うことがなく、苦痛や不平を一切訴えることがない。また、他人と交流せず孤立しており、A はそれを苦痛に感じていないようであった。ある日、A が学校で継続的ないじめを受けていることが発覚した。加害児童は、「A は話しかけても無視するし、全然笑ってくれない」と話した。施設の担当職員に対しては入所時よりも若干柔らかい表情を示すようになってきている。
DSM- 5 の診断基準から考えられる A の病態として、最も適切なものを 1 つ選べ。