問65/第6回(令和5年)/公認心理師
65歳の男性A。食道がんを疑い、自ら大学病院を受診した。Aは60歳で退職後、体調の細かい変化が気になるようになった。1年ほど前、胸やけをきっかけに、食道がんではないかと不安になり、クリニックを受診した。内視鏡検査の結果、胃食道逆流症と診断され、投薬を受けた。その後、症状は軽快したが、やはり食道がんではないか、転移していたらどうなるのか、など心配が続いている。テレビで紹介されていた遠方の病院に高額な遺伝子検査を受けに行くなどしたが、異常は見つかっていない。Aが家計を顧みずに病院通いを繰り返すため、妻との関係も悪化している。
DSM-5に基づくAの病態の理解として、最も適切なものを1つ選べ。