問題121/第31回(平成30年度)/介護福祉士
総合問題
次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。
Hさん(26歳,女性)は,腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)で両下肢麻痺の障害があり,車いすを使用してADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立している。銀行で働きながら一人暮らしをして,休日は,友人とスキューバダイビングを楽しんでいた。Hさんの食欲不振や睡眠障害は改善せず,日常生活に介護が必要になり居宅介護を利用し始めた。半年ほど経過した頃,「早く良くなりたい」と介護福祉職に話した。
Hさんは,こだわりや責任感が強く真面目で,悩みごとを打ち明けられない性格であった。
ある日,友人が表情の暗いHさんを心配して話を聞いてみると,「食事が喉を通らず,頭痛や思考力低下があり,寝つきは良いが,すぐに目が覚めて眠れず,仕事上のミスが続き仕事に行けない日がある」と話した。友人の勧めで専門医を受診した結果,Hさんはうつ病(depression)と診断された。
その後,治療を受けながら仕事を続けていたが,激しい動悸,息苦しさ,めまいを伴うパニック発作が繰り返し起こり,仕事を休職して治療に専念することにした。
介護福祉職が,Hさんのつらい思いを受容した上でかける言葉として,最も適切なものを1つ選びなさい。