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問題58/第37-27回(令和6年度)/社会福祉士・精神保健福祉士(共通)

刑事司法と福祉

 犯罪の成立要件と責任能力に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。




【正解】  3

【問題の解説】

犯罪が成立するためには、以下の3つの要件をすべて満たす必要があります。
・構成要件該当性:行為が刑法などで規定された犯罪の構成要件に該当すること。
・違法性:その行為が違法であること(正当防衛などの違法性阻却事由がないこと)。
・責任:行為者に責任能力があり、責任阻却事由がないこと。

このうち「責任能力」は、犯罪成立の最終的な要件として極めて重要です。
責任能力の有無は、以下の2点で判断されます。
・弁識能力:行為が合法か違法かを理解する能力
・制御能力:その理解に基づいて行動を制御する能力

弁識能力と制御能力の両方またはいずれかが欠けていれば「心神喪失(精神障害により善悪の判断や行動制御が全くできない状態)」とされ、責任能力が否定されます。また、いずれかの能力が著しく減退していれば「心神耗弱(精神障害により善悪の判断や行動制御が著しく減退している状態)」とされ、責任能力が限定されます。

【みんなの解答分布】

【解答総数】  9

144%
233%
322%
40%
50%


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