令和6年11月1日付けでの社会復帰調整官の採用情報が出ています。
詳しくは社会復帰調整官の採用案内が法務省のウェブサイトに掲載されていますので、興味のある方は下記のリンクをチェックしてください。
社会復帰調整官とは
社会復帰調整官は、精神障害者の保健及び福祉等に関する専門的知識に基づき、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った人の社会復帰を促進するため、医療観察制度における生活環境の調査、生活環境の調整、精神保健観察等の業務に従事します。
法務省ウェブサイト:https://www.moj.go.jp/hogo1/soumu/hogo_hogo17.html
社会復帰調整官になるためには、精神保健福祉士等の資格や、精神保健福祉に関する実務経験等を有し、選考により採用される必要があります。
保護観察所とは法務省が管轄する地方のお役所です。つまり、社会復帰調整官=国家公務員ということになります。待遇は一般職の国家公務員で、採用までの経験年数等加味されて、給与が支給されます。当然、他の国家公務員と同様の福利厚生を受けることもできます。国家公務員であるため、県を跨いだ異動も時にはあるかもしれません。国家公務員には異動はつきものであって、その覚悟のない人は止めておいた方が良いでしょう。
保護観察所といえば、非行をした少年や刑務所から仮釈放となった者、執行猶予中に保護観察に付された者が再犯をしないように更生をするように指導や支援を主に行う機関です。
社会復帰調整官は心神喪失や心神耗弱の状態で殺人や傷害、放火などの他害行為を行い、その精神症状により、不起訴とされて刑に付されなかったか、刑を受けたものの減刑された者が社会復帰するのを促進する役割を担っています。
実際には対象の者がどのような生活をしていたのかの環境を調査したり、入院する病院へ行って退院先の調整をしたり、通院している者の状況を観察したり、関係機関を集めて会議を開いたりと多くの関係者と連絡調整を行って業務を進めているようです。
社会復帰調整官の応募要件
採用案内に記載されていることを簡単に書いてみると
- 社会復帰調整官の仕事に対する熱意がある
- 精神保健福祉士の資格があるか、社会福祉士、保健師、看護師、作業療法士、公認心理師、臨床心理士の資格があり、精神保健福祉に関しての知識を有している
- 8年以上の勤務経験(精神保健福祉に関する業務)
- 大卒以上
とのことです。
大学を卒業して、精神保健福祉関係の仕事に従事して8年以上経過した人が対象となります。精神科の病院でソーシャルワーカーとして働いていた方、計画相談事業所や就労支援事業所など福祉事業所で働いていた方などは積極的に検討してみてください。
今回の採用予定
令和6年11月1日付けの予定で関東地方更生保護委員会が採用活動をしています。採用された場合に勤務するのは「新潟保護観察所」です。
新潟保護観察所
新潟での社会復帰調整官の採用は多くはありませんので、新潟に住んでいる方はこの機会を逃さないように応募しましょう。また、新潟にお住まいでない方にとっても、これを機に新潟での生活を始めるという選択も悪くないでしょう。転居が必要な場合には国家公務員用の宿舎を借りて住むこともできるでしょう。宿舎に関しては、築古であったり場所が不便だったりしますが、家賃は民間のアパートよりも低く抑えられるので安心です。
新潟保護観察所は新潟地方法務総合庁舎にあり、新潟駅からバスで約20分、徒歩5分の場所にあります。
最後に
採用予定人数
採用予定は 1名 ということです。
社会復帰調整官の業務が自分に務まるのか不安な方もいると思いますが、採用後には約1か月間の研修が行われ、社会復帰調整官の基礎的な業務の知識や技術を学ぶ機会が得られるようです。
- 公務員になりたい方
- 刑事司法手続きに興味のある方
- 精神障害者の社会復帰に興味がある方
- 精神保健福祉士などとして資格を使って働いた経験を活かしたい方
- 医療関係者や福祉関係者などの多くの人と関わりながら仕事をしたい方
などには大変魅力的な仕事かと思います。勤務を希望する地域での採用情報があった場合には積極的に応募してみてはいかがでしょうか。
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