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問題41/第36-26回(令和5年度)/社会福祉士・精神保健福祉士(共通)

地域福祉の理論と方法

 事例を読んで、A市社会福祉協議会のG生活支援コーディネーター(社会福祉士)が提案する支援策等として、適切なものを2つ選びなさい。
〔事 例〕
 A市のUボランティアグループのメンバーから地域の空き家を活用した活動をしたいという相談があった。そこでGが「協議体」の会議で地区の民生委員に相談すると、その地区では外出せずに閉じこもりがちな高齢者が多いということであった。Gはグループのメンバーと相談し、そのような高齢者が自由に話のできる場にすることを目標に、週2回、通いの場を開設した。1年後、メンバーからは「顔馴染みの参加者は多くなったが、地域で孤立した高齢者が来ていない」という声が上がった。


(注) ここでいう「協議体」とは、介護保険制度の生活支援・介護予防サービスの体制整備に向けて、市町村が資源開発を推進するために設置するものである。

【正解】  1,3

【解説・ポイント】

生活支援コーディネーターは、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、地域の生活支援や介護予防サービスの体制づくりを推進する調整役です。「地域支え合い推進員」とも呼ばれ、地域のニーズを把握し、必要なサービスやボランティアの発掘・育成、関係機関や住民同士のネットワーク構築、サービスのマッチングなどを担います。住民と地域、サービス提供者をつなぐ“橋渡し役”として、地域包括ケアシステムの中核を担っています。
1:孤立している高齢者のニーズを把握するために、地域の実情をよく知る民生委員に協力を求めるのは有効な手段です。
3:協議体で課題を共有し、地域全体で「どうすれば孤立した高齢者が通いの場に参加できるか」を検討するのは、生活支援コーディネーターの役割として適切です。
いずれも「参加しにくい人をどう巻き込むか」を目的とした対応で、地域包括ケアの視点に沿っています。

【みんなの解答分布】

【解答総数】  73

182%
25%
373%
426%
510%


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